「今年の運気はどうだろう?」「何か新しいことを始めるならいつがいい?」そんな風に感じたとき、九星気学を使って未来の流れを読み解こうとする人は少なくありません。中でも回座(かいざ)は、その年の自分の位置づけや行動指針を示す重要な概念です。
ただ、九星気学に馴染みのない方にとっては、回座の見方や活用方法が難しく感じるかもしれません。
この記事では、回座とは何か、九星が移動する順番や覚え方など初心者にもわかりやすく解説します。今よりも少し安心して、前向きな選択ができるヒントをお届けします。
回座とは
回座とは、九星が方位盤を巡るように移動することを指します。(九星気学立命法を参照)「廻座」と表記されることもあります。九星気学では、特定の九星がどの方位に位置するかを読み解くことで、その年・月・日・時の運勢や吉凶を占います。この移動を「回座」と呼び、個人の運気の流れや吉方位の判断に重要な役割を果たします。
回座する方位盤とは?
九星が回座するための「方位盤」は全部で5種類あります。
- 定位盤(基本となる星の配置)
- 年盤(年単位での星の配置)
- 月盤(月単位)
- 日盤(日単位)
- 時盤(時間単位)
このうち、回座が発生するのは定位盤を除いた年盤・月盤・日盤・時盤の4つです。それぞれの盤で九星が一定の順序に従って回座し、毎年・毎月・毎日・毎時間ごとに配置が変化します。
九星が回座する順番
九星が回る順番には決まりがあります。これは「後天定位盤」に従い回座するというものです。順番は以下の通りです。
この順番を理解しておくと、毎年・毎月の自分の星の動きを把握しやすくなり、方位や行動のタイミングを判断する際に大いに役立ちます。
回座の座って何?
定位盤(後天定位盤)には、それぞれの方角に宮が座して(配置されて)います。前述のとおり、回座とは星の動きのことですが、それぞれの方角に配置されている宮が移動することはありません。
つまり、「配置されている(座している)宮の間を移動する(回る)」の略が「回座」となると私は解釈しています。
それぞれの方角に配置されている宮については、以下の画像を参考にしてください。
回座の順番を覚える方法
方位盤を持っていれば順番を覚えなくてよいという考え方もできますが、回座の順番を覚えておくとスムーズに見れます。次に「毎回方位盤を出すのは面倒だ」と感じる方のために、回座の順番を覚える方法をわかりやすくお伝えします。
- まず、縦横3マスの正方形を描き、中央に五黄土星を置いて、その他の九星を周囲に配置します。
- 手のひらを広げ、小指から人差し指までを正方形に見立てます。
- 親指を使って、小指から人差し指までのマスをなぞるように順に動かします。
このように、実際に指でなぞって体感的に覚えることで、回座の順番が自然と身に付いていきます。通勤の最中や寝る前、テレビを見ながらなど指をチョコチョコ動かして試してみてください。
回座の注意点
回座するからといって、星の数が増えるわけではありません。常に9つの星が1つずつ異なる位置に移動していくのです。
たとえば、ある年に五黄土星が中央に位置しているとします。次の年には五黄土星は右下(南西)の位置に移動します。そして、空いた中央の位置には四緑木星が入ります。これは、「五→四→三→二→一→九…」というように、数字が逆行する形になります。
この動きは九星気学の根幹とも言える法則ですので、しっかり覚えておくことが重要です。
実際に回座する順番を書いてみよう
最後に実践として、九星の回座を書いてみましょう。令和7年の6月の年盤と月盤を練習にいかがですか?
令和7年は、二黒土星なので、中央に「二」が位置します。三碧木星の位置は、北西の方角、四緑木星は西の方角、、、次は?どうですか、わかりますか?「九星が回座する順番」で確認しつつチャレンジしてみてください!
まとめ
九星気学の「回座」は、自分の運気や行動のタイミングを読み解くうえで非常に重要な要素です。
難しそうに思えるかもしれませんが、基本的な順番や活用法を知っておくだけで、日常生活の中で賢い判断ができるようになります。
ぜひ今回の記事を参考に、自分自身の九星を調べ、今年の自分の“位置”を確認してみてください。
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