本命星とは?役割や正しく調べる方法を解説【本命星早見表付き】

九星気学ナレッジ

「自分の本命星ってどうやって調べるの?それで何がわかるの?」

九星気学に興味を持ち始めたとき、多くの人が最初に抱える疑問です。

本命星は、生まれ持った性格傾向や運勢、相性、吉方位などを読み解くうえでの基盤ともいえる存在ですが、生まれ年によって星が変わる仕組みに戸惑う方も少なくありません。

特に「自分のことをもっと理解したい」「迷わず進む指針がほしい」と願う人にとって、本命星の知識は安心と納得を与えるヒントになります。

この記事では、本命星の調べ方から活用法まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。

九星気学における「本命星」とは

九星気学における「本命星(ほんみょうしょう)」とは、生まれた年によって決まるもので、その人の性格や運勢の土台となる重要な要素です。(九星気学は、宇宙や自然界をめぐる「気(エネルギー)」のサイクルをもとに、人の生き方や運勢を読み解く東洋占術であり、約4000年の歴史をもつとされています。)

九星気学において、私たちは皆、生まれた瞬間に特定の「気」の影響を受けてこの世に生まれてくるとされており、その「気」の種類が、本命星として表されると考えられています。

本命星を知ることで、自分自身の基本的な性格や傾向、運気の流れ、相性の良し悪し、吉方位などを知る手がかりになります。

本命星は生まれた年によって九星に分類される

本命星は生まれた西暦の年によって判断されます。ただし、注意すべき点があります。

九星気学は、立春(2月4日頃)を1年のスタートとする旧暦をベースとするので、1月1日〜節分(2月3日頃)までに生まれた人は、前年の本命星として分類されます。(例えば、2000年1月30日生まれの人は、「1999年」の本命星を参照する必要があります。)

本命星を正確に知るためには、自分の生年月日とその年の「節分の日」を確認し、適切な年に当てはめることが重要です。(節分の日は毎年日にちが異なるので調べる必要があります。)

九星の内訳

  • 一白水星(いっぱくすいせい)
  • 二黒土星(じこくどせい)
  • 三碧木星(さんぺきもくせい)
  • 四緑木星(しろくもくせい)
  • 五黄土星(ごおうどせい)
  • 六白金星(ろっぱくきんせい)
  • 七赤金星(しちせききんせい)
  • 八白土星(はっぱくどせい)
  • 九紫火星(きゅうしかせい)

本命星の役割

前述のとおり、本命星は、九星気学において最も基本かつ重要な要素です。これは、その人が生まれた瞬間に受けた「気」の影響を象徴しており、以下のような情報を読み解くことができます。

  • 基本的な性格や人間関係の傾向
  • 人生の運気の流れ(良い時期・注意すべき時期)
  • 恋愛運・結婚運・仕事運・金運・健康運
  • 自分にとっての吉方位・凶方位

つまり、本命星を知ることは「自分という人間を知る第一歩」であり、九星気学を使って開運を目指すうえでの出発点となります。

本命星と月命星との関係

本命星と並んで、九星気学でよく使われるのが「月命星(げつめいせい)」です。

本命星は、性格や感性といった本質をあらわすもので、性格や運勢に大きな影響を与えるもの。一方、月命星は精神面に影響を及ぼすと言われます。九星気学において、本命星と月命星を用いて運勢などを読みますが、対象の人の年齢によって、どちらの影響が強く出るかも異なります

  • 0〜12歳:月命星の影響が強い
  • 13〜19歳:本命星と月命星の両方を参考にする
  • 20歳〜:本命星の影響が中心になる

このように、九星気学では本命星と月命星の両方を組み合わせて総合的に占うことで、より正確にその人の運勢や性格を読み解いていきます。

本命星と月命星の違いとは?主な違いと活用方法
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本命星の調べ方:【本命星早見表】

本命星は「生まれた年」によって決まりますが、最も手軽なのは、本命星が一覧になった「早見表」を使う方法です。生まれた年を表で探すだけで、自分の本命星をすぐに確認できます。

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1954年 1953年 1952年 1951年 1950年 1949年 1948年 1947年 1946年

九星気学では、1年の始まりが「立春(2月上旬)」とされています。ですので、1月1日から2月3日ごろまでに生まれた方は、前の年に生まれたと考えて本命星を調べてください。

本命星の調べ方:計算式で割り出す

早見表が手元にない場合は、和暦や西暦を使った計算式で自分の本命星を割り出すこともできます。

和暦(昭和・平成・令和)で調べる

以下の手順で和暦から本命星を調べられます。雁号によって、割り当てられる数字が異なるため、計算する前に確認しましょう。

  1. 生まれた年の「十の位」と「一の位」を足す
  2. 結果が2桁なら、さらに足して1桁にする
  3. 元号に対応した数字から、その合計を引く
元号 割り当てられる数字
明治 16
大正 17
昭和・平成 12
令和 9
  • 例1:昭和55年生まれ → 5+5=10 → 12-10=2 → 二黒土星
  • 例2:令和2年生まれ → 0+2=2 → 9-2=7 → 七赤金星

西暦で調べる

以下の手順で西暦から本命星を調べられます。

  1. 西暦4桁の数字をすべて足す
  2. 合計が2桁以上の場合、1桁になるまで足す
  3. 「11−その数字」で九星を判定
  • 例1:1980年生まれ → 1+9+8+0=18 → 1+8=9 → 11-9=2 → 二黒土星
  • 例2:2020年生まれ → 2+0+2+0=4 → 11-4=7 → 七赤金星

本命星の計算でよくあるミスと注意点

本命星の計算はシンプルに見えて、意外と間違いやすいポイントがあります。特に以下の点には注意が必要です。

元号の切り替わり年に注意

例:平成元年(1989年1月8日〜)や令和元年(2019年5月1日〜)など、年の途中で元号が変わる年は特に注意が必要です。生年月日によって和暦が異なるため、誤った元号で計算すると本命星がズレてしまいます。

数字の足し算ミスや「11から引く」の忘れ

西暦を使った計算式では、4桁の数字を足す際の計算ミスや、「11−その数」の工程を飛ばしてしまう初歩的な間違いがよくあります。

節分前後の生まれで年を間違える

1月1日〜2月3日頃に生まれた人は「前年の本命星」で計算する必要がありますが、うっかり西暦の年そのままで判定してしまうミスが多発しています。節分日は年によって1〜2日のずれがあるため、該当年の正確な日付を確認しましょう。

西暦⇔和暦の変換ミス

和暦での計算に慣れていない人は、元号と西暦の対応を間違えやすいです。「昭和◯年=西暦◯年」という変換がズレると、すべての計算がずれてしまいます。

本命星からわかる性格傾向

自分の本命星の特徴を知ることで、強みや課題を客観的に見つめ直し、日常生活や人間関係に活かすヒントを得ることができます。以下に、各本命星が持つ代表的な性格傾向をご紹介します。

一白水星(いっぱくすいせい)

一見クールで理知的な印象を持たれますが、実は人情に厚く涙もろい一面を持っています。冷静で慎重な判断力があり、大きな失敗を避けられるタイプ。内には一途で強い情熱を秘めており、静かな闘志で道を切り開いていきます。

二黒土星(じこくどせい)

温和で真面目、コツコツと努力を積み重ねる安定志向の性格です。穏やかに見えても、実は内に強い信念と頑固さを秘めています。完璧を求める傾向があるため、失敗を恐れて一歩を踏み出すのに時間がかかることもあります。

三碧木星(さんぺきもくせい)

明るくておしゃべり好きなムードメーカータイプ。社交的で流行に敏感なため、集団の中で目立つ存在です。考えるよりも先に行動してしまうことが多く、早とちりや空回りに注意が必要です。素直で裏表のない性格が魅力です。

四緑木星(しろくもくせい)

人当たりが柔らかく、周囲との調和を大切にする平和主義者。誰とでもうまくやれる器用さを持ち、対人関係に恵まれます。ただし、優柔不断な一面があり、決断を先送りにしやすい傾向も。執着がない反面、同じ失敗を繰り返さないよう注意が必要です。

五黄土星(ごおうどせい)

強い意志と独立心を持つ、圧倒的な存在感を放つ星です。自分の価値観を大切にし、周囲に流されずにマイペースに進んでいきます。感情の起伏が激しく、好き嫌いが表に出やすいため、対人関係の衝突には注意が必要です。

六白金星(ろっぱくきんせい)

責任感が強く、信頼されるリーダータイプ。現実的で実行力があり、目標に向かってまっすぐ進む行動派です。細かいことは気にせず、率直な物言いをするため、ときに誤解されることも。相手の意見に耳を傾ける柔軟さが成長のカギです。

七赤金星(しちせききんせい)

明るくて人懐っこく、話し上手な人気者です。社交性に富み、周囲を楽しませる才能があります。一方で、軽はずみな発言が誤解を招くこともあるため、言葉選びには注意が必要です。金運には恵まれる星ですが、趣味や嗜好品への出費は控えめに。

八白土星(はっぱくどせい)

粘り強く、目標に向かって着実に努力できる不屈の精神を持っています。自分のペースを大事にしながらも、時折気分の波に左右されることがあります。家族や身内をとても大切にし、身近な人への情熱が強く出る傾向があります。

九紫火星(きゅうしかせい)

華やかで目立つ存在であり、社交性と美的センス、感性の鋭さを併せ持つ星です。変化に強く、時流を読む力に優れているため、柔軟に環境に適応できます。外見は堂々としていても、内面は繊細で傷つきやすい部分もあります。

あなたの本命星の性格傾向を知ることは、自己理解を深め、日々の選択や人間関係に役立てる大きなヒントになります。さらに月命星や傾斜宮と組み合わせることで、あなた自身の「本質」がより立体的に見えてくるでしょう。

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九星気学では、本命星を中心にその人の性格や運勢を占いますが、月命星をあわせて読み解くことで、より深い心の傾向や“隠された資質”が見えてくるとされています。このとき、本命星と月命星の位置関係によって決まるのが「傾斜宮(けいしゃきゅう)」です

まとめ|本命星を知ることが九星気学の第一歩

今回は、九星気学の基本である「本命星」について解説しました。本命星は、自分の性格や運勢、相性、吉方位などを読み解くうえで欠かせない出発点です。

生年月日をもとに割り出すことができますが、節分前後の誕生日や和暦・西暦の扱いなど、いくつか注意点もあります。正しく調べることで、あなた自身の本質やこれからの人生の流れをより深く理解することができます。

まずは本命星を正確に知り、自分らしい選択と行動に役立ててみましょう。

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